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2012/05/19

書籍 「有名人になる」ということ

「有名人になる」ということ

勝間 和代(著)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012/4/28)

Amazon.co.jp:「有名人になる」ということ

 

20120520

本書は、元証券アナリストとして、経済評論家として、働くシングルマザーとして、様々な顔を切り分けてマスメディアに登場し、「カツマー」ブームを築いた勝間氏が、「有名人になる」というご自身の体験を当事者の視点からまとめられた一冊です。

 

有名人になる」というビジネスを、2008年5月からプロジェクトとして取り組んだそうで、「有名人になる方法」については企業が行っている一般的なマーケティング戦略を個人に適用したものであり、そのロジックには新たな気づきはありませんでした。

しかし、
「有名人」になった時のメリットやデメリット
「有名人」は、いかにつくられ、いかに利用されているのか
「有名人」としてのブームは、どのように終わるのか

など、「有名人」となった著者の心境を知ることができました。

 

そして、私に強く印象に残ったのは以下の部分でした。

有名になったときに最初に稼いだお金は、ケチケチせずに全部使い切るぐらいのつもりで次に投資をしないと、先が続かない。

金銭的な利益を独り占めせず、なるべく多くの人と分け合うこと

 

2007年に証券アナリストから独立し、リーマンショックの苦境を乗り越え、『情熱大陸(2008年)』『NHK紅白歌合戦の審査員(2009年)』『金スマ(2010年)』などに出演するまでに至った著者。

個人が有名人になる」そして「有名人なってから考えたこと」などが、当事者の率直な気持ちとして記述されています。

簡単には実践できるとは思いませんが、これから「有名人」になりたい方々には参考になるかもしれません。

 

しかし私は、個人が「有名になる」とは別の視点で、そして「有名人になってから」の対応に注目しました。

例えば、
商品やサービスがヒットした企業
 企業や商品が「有名」になる。その時、お客様やチャネルなどにどの様に接するか
企業内で昇進した方
 役職が上がれば社内でも「有名」になる。その時、部下や同僚にどの様に接するか

 

お金、地位や名声など、手に入れた時の言動で、その人の真の姿が現れる」と言いますが、
著者が「有名人」になった今の心境を本書から垣間見ることができ、私自身への教訓になると感じた一冊でした。

最近、マスメディアで見かけなかったこともあり、私の記憶から薄れていたところに、偶然書店で見つけて購入して読んでしまいました。

 

有名人になる5つのステップ

ステップ1:自分の商品性を把握し、顧客やパートナー、競争相手を特定する
ステップ2:自分がターゲットとする市場について、セグメンテーション、ターゲテ
      ィング、ポジショニングを行う
ステップ3:自分を売り込むためのサービスを開発し、そのサービスの提供プロセス
      を管理する
ステップ4:自分がつくったサービスを普及させるための適切なチャネルを見つける
ステップ5:自分のサービスに適切な価格をつけ、品質を保証する

 

有名になるために、メンタル面で必要な3つのポイント

1.羞恥心を捨てて、有名になることを決意すること
2.有名になるにしたがって起きてくるネガティブな事象にもくじけないこと
3.有名人の仲間を見つけて、互いに支え合うこと

 

本書では、『断る力』や『結局、女はキレイが勝ち』などの著書の出版経緯、予期しなかった影響なども紹介されていますが、できれば香山リカ氏をはじめとする方々との論争についての言及も欲しかったと思います。

また今であれば、どの様な論争をされるのか、再現して欲しい気持ちもあります。

 

本書を書こうと思った理由は、
「有名人」というビジネスが、いったんなったら下りられないものだということに、自分がなってみてはじめて気づいたからでもあります。

とあり、これまで「有名人になる」ことをプロジェクトとして目指し、実際に「有名人」となったことで、考えるところがあったのかもしれません。

そして今年もう一度、「有名人になる」ビジネスを再開するそうです。

 

本書の出版も、著者の戦略なのかもしれません。
そうだとすると、計算高いという印象も持ちますが、これもビジネスと考えれば一般的な活動と言えます。

本書の発売2週間で5万部を突破し、刊行記念のミニパーティにも多くの人が集まったらしいということは、上々の出だしではないでしょうか。

また、「有名」になりたかった理由として、以下の記述があります。

わたしの目的は、環境、教育、男女共同参画などを中心とするさまざまな問題の解決に貢献したい、多様性を進め、自分の後輩や子どもたちのためによりよい社会を残したい、そして、「勝間和代がいてよかった」と思ってもらえることでした。


 

「発言は直球、言いたいことをズバズバ言う」「中途半端な妥協など許さない」など、
真面目な性格であり、あまり器用な方ではないように見受けます。

「カツマ―」ブームが起きるくらいですので、好感を持っている人も多いのでしょうが、反感を持っている人も少なくはないようです。

これまでのネット上や書籍上での様々なバトルも、著者の「有名人になる」ビジネス戦略なのか、その都度の直球勝負だったのかはわかりません。

 

他の人より大きな力を獲得して、影響力を持つことで、自分が実現したいことの可能性が高まる。
著者は「有名人になる」ことで、それを実現しようとされたのでしょう。

企業勤めの人であれば、
・様々な手段を使って出世し、大きな権限を持つ高い地位を獲得することでしょうし、
・それができないのであれば、独立して経営者になることでしょう。

どの様な方法にしても、本人の器次第ですし、相当の覚悟も必要となります。

 

「有名になる」ことの本質を知らなかった わたしの過信と勘違い


多くの有名人たちを見てわかったことは、みな、人一倍、あるいは人数十倍の努力を重ねた人たちばかりだということでした。

さらには、

もう一度人生をやり直せるとして、また「有名人」になりたいかと聞かれたら、ほんとうに困ります。
有名人にならないで目標が達成できるのなら、それに越したことはなかった。
けれども、そのときはそれを目指すのが最善の選択肢だったし、たまたま運良く、ある程度有名になれてしまった。

との記述もあります。

 

「有名人になる」ビジネスとしてプロジェクト展開し、有名人となった勝間和代氏、
これから何をされるのか?

 
 

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「有名人になる」ということ
勝間 和代(著)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012/4/28)

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