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2012/03/13

Amazon Web Services(AWS)の動きに注目! 国内クラウドベンダーはもとより、ITベンダーは今後どうする?

Amazon Web Services(AWS)の動きが、楽しみです。

特に国内クラウドベンダーにとっては既に脅威であり、対抗策を準備しておかないと足元をすくわれることになります。

ITベンダーにとっても新たな戦略遂行が必要です。

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国内クラウドベンダーは、国内に持つセンターの高いサービスレベル(SLA)や多様な接続回線などをアピールしながら、企業に導入(オンプレミス)しているシステムをクラウド環境に移行することを進めてきています。

これに対しAWSは、グローバル展開で蓄積した魅力的な価格に加え、最近では様々なサービスを拡充することにより、インフラサービスでは国内クラウドサービスとの差はなくなっています。

AWSは、今後とも様々なサービスを拡充していくと思われますので、非常に楽しみな存在です。

例えば、

  • ・昨年3月東京にセンターを開設し、専用回線での接続(AWS Direct Connect)今年1月に開始
  • ・さらにクラウド注目に拍車をかけた事業継続(BCP)対策として、企業内サーバのデータの自動バックアップサービス「AWS Storage Gateway」を今年1月開始
  • ・今年3月のAWS値下げで、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)と買取でのりース料換算と月額費用を比較しても、もとんど変わらない状況です。
    あくまでも概算比較ですので、正式には別途詳細計算が必要です。
    ハードウェア構成:メモリ7.5GB、4ECU、ストレージ850GB、64ビット
    Amazon EC2のスタンダードインスタンスのラージインスタンス相当

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など、これまで国内企業が業務システムでクラウドサービスを活用する際の主な確認ポイントにも、順次対応してきています。

そしてサポート面に関しては、AWSを使ったサービス提供やインテグレーションの相談に対応するためのソリューションプロバイダも展開しており、当ブログ記述時点ではSI22社、ISV14社、Direct Connect5社がAWSサイトで紹介されています。

PaasやIaasは既に価格競争が始まっており、SaaSはグローバル競争下で様々なサービスが生まれており、国内のITベンダーも新たな戦略遂行が必要です。

 

ITベンダーは、導入(オンプレミス)システムと様々なクラウドサービスを組み合わせたハイブリッド型システム構築を支援する存在となっていくべきです。

  • ・営業は、導入(オンプレミス)システムとクラウドサービスを適切に組み合わせて、企業側の課題を解決するシステムを提案する
  • ・開発SEは、各システムを連携して、企業の全体システムを構築する
    (一部の個別開発は残るでしょうが、受託型の開発規模は大幅に縮小)
  • ・ネットワークやインフラを専門とするSEは、企業内LANやWAN及びクラウドサービスとを相互に接続したり、インフラの適正配置などの環境を構築及び維持する

などの業務を今後担うことになると考えてます。
それも、

  • ・個別開発で導入(オンプレミス)システムが残っている
  • ・企業側のIT部門では、多くのクラウドサービスを選定し、相互に連携するためのノウハウを蓄積する

までの期間までです。

企業側のIT部門にノウハウが蓄積され、クラウドサービス側も柔軟に連携できる仕組みが整備されれば、「企業から要求されたシステムを開発する」請負型のITベンダーは市場から淘汰されることになります。

 

参考

Amazon Web Services ホームページ(日本語)

Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)

AWS 日本のソリューションプロバイダ

Amazon Web Services ブログ

当グログ

2010.5.8 IT業界にとってのクラウド事業

 

IT業界の今後 ≫ Amazon Web Services(AWS)の動きに注目!

 

参考:Google及びAmazon web serviceの主なトピックス

Google

2012年 3月 6日

企業向けのクラウドストレージサービス「Google Cloud Storage」の値下げを発表。料金は3月1日から有効になる。

今回の値下げで、

・最初の1Tバイトのストレージ料金が、これまで1Gバイト当たり月額13セントだったのが12セント

・9Tバイトまでのストレージ料金が、これまで同12セントだったのが同10.5セントになった。

・ネットワーク料金は変更なし。

競合する米Amazon.comのSimple Storage Service(S3)は、2月の値下げで、最初の1Tバイトの料金が同13セント

2011年10月11日

Google Cloud Storage提供開始を発表

Googleのデータセンターにデータを保存できるクラウドサービスで、コンテンツサーバやWebアプリ用データベースで利用することもできる。

データにはRESTful API接続

開発者向けクラウドサービス「Google App Engine」上のアプリケーションでCloud Storageを利用するためのAPI「App Engine Files API」を追加

また、Google App Engineに、99.95%の稼働率を保証するSLA(サービス品質保証契約)付きプレミアアカウント追加料金は月額500ドルで、アプリごとのミニマムフィーはなく、構築するアプリ数に制限なし。

2011年10月 6日

開発者向けクラウドサービス「Google App Engine」で利用できるクラウドデータベース「Google Cloud SQL」発表

JDBCとDB-APIをサポートし、Java又はPythonで構築したApp Engineアプリ向けのMySQLデータベースをGoogleのクラウド上で構築・運営できる。上限は10Gバイト

 

AWSのこれまでの主なトピックス及びイベントは後述しますが、今年に入ってからも様々なサービスを拡充しており、グローバル内では要求が独特とも言われる国内企業にとっても業務利用しやすい環境となってきました。

  • ・東京リージョンと専用線で接続
  • ・AWS無料使用枠にMicrosoft Windows Server インスタンスを追加
  • ・NoSQLデータストレージAmazon DynamoDBを発表
  • ・オンプレミスとAWS Amazon S3をシームレスに統合するStorage Gatewayを発表
  • ・クラウドベースワークフロー管理サービスAmazon Simple Workflow(SWF)を発表

さらに2月S3の値下げに加え、3月にEC2、RDS、EMR、ElastiCacheを値下げしました。

Googleも今年3月から、企業向けのクラウドストレージサービス「Google Cloud Storage」を値下げしています。
今回の値下げで、最初の1Tバイトのストレージ料金が、これまで1Gバイト当たり月額13セントだったのが同12セントとなり、Amazon S3の2月値下げ後の同13セントに対抗しています。

 

AWSの日本のソリューションプロバイダ

  • ・AWSのクラウドコンピューティングを使ったサービス提供やインテグレーションの相談に関して、ISVやシステムインテグレーター(SI)、及びAWS Direct Connectソリューションプロバイダがあります。
  • ・当ブログ記述時点では、SI22社、ISV14社、Direct Connect5社がAWSサイトに掲載されています。
  • ・独立系のベンダーに限らず、グループ内でクラウド事業を行っている企業も名を連ねています。

 

Amazon web serviceの主なトピックス・イベント(一部引用)

2012年 3月 7日

EC2に新ミディアム・インスタンス追加、

64ビット対応のインスタンスタイプ2種追加、さらにWebコンソールにSSHクライアント統合

2012年 3月 7日

値下げを発表、今回はEC2、RDS、EMR、ElastiCacheも過去6年間で、今回が19回目の値下げ。

EC2の値下げ幅は、インスタンスタイプ、リージョンによって異なり、リザーブドインスタンスで最大37%、オンデマンドインスタンスで10%の値下げ

2012年 3月 5日

クラウドデザインパターンを公開

システム冗長化、突発的トラフィック対応、動的コンテンツ処理など45種類

Amazonクラウドを使ったシステム設計の際に直面する典型的な問題に対して、解決策を分かりやすく分類、解説した「AWSクラウドデザインパターン」(CDP)を公開

名前、解決したい課題、クラウドでの解決方法、実装方法、解説図、メリットと注意点、関連パターン情報など

2011年 3月 1日

Amazon DynamoDB AWS東京リージョンで使用開始

インターネット時代のスケールに最適な新NoSQLデータベースサービス

分散データベースの運用負荷を除去、高速かつ高度に制御された環境を提供、スケーラビリティに富んだデータベースサービス

2011年 2月22日

Amazon Simple Workflow(SWF)

クラウドベースのワークフロー管理サービス発表

クラウド及びオンプレミスに関わらず複数のシステムに分散した耐障害性の高いアプリケーションを構築することが可能。

同期型、非同期型タスク(論理的なアプリケーションのステップ)のフローをコントロールするサービス。

このサービスを使うことにより、ユーザーは、インフラではなく、ビジネスやアプリケーションに集中できる。

2011年 2月 1日

Amazon S3の価格さらに値下げ

50TB保存されている場合は、ストレージのコストは約12%削減、500TBの場合は、約13.5%の削減になる。

2012年 1月26日

Storage Gatewayを発表 企業データをクラウドで保管

AWS Storage Gatewayは、オンプレミスのIT環境とAWSが提供するクラウド上のストレージサービスAmazon S3をシームレスに統合する。

これにより、既存のアプリケーションの構成を変更することなく、オンプレミス上のデータを、拡張性・信頼性及びコスト効率に優れたAWSクラウド上へ安全にデータを保存することができる。

また、システムを復帰させる際にも、オンプレミス側で復帰だけでなく、クラウド側でも復帰させることなどができるようになるため、クラウド環境をディザスタリカバリ用途として利用することが可能になる。

2012年 1月18日

Amazon DynamoDB発表

インターネット時代のアプリケーションのために設計された高速でスケーラブルなNoSQLデータストレージ

Amazon DynamoDBは信頼性、データ耐久性が高いデータベースサービスであり、そのデータ容量は無制限、アクセス性能を自在にコントロールできる。

そのデータは、SSD(Solid State Drive)に保存され、どのような規模であっても高速なパフォーマンスを提供できる。

2012年 1月16日

アマゾン ウェブ サービス(AWS)が、無料使用枠にMicrosoft Windows Server インスタンスを追加

AWS無料使用枠は、新たにAWSクラウドを使う顧客向けに用意されたプログラムで、Amazon EC2のマイクロインスタンス上で、Microsoft Windows Serverを1ヶ月当たり750時間、1年にわたって無料で利用できるようになる。

2011年 1月12日

東京リージョンで専用線接続(AWS Direct Connect)

AWS東京リージョンと専用線で接続することにより、高い費用対効果、高速ネットワークアクセス、安定的なユーザ体験を実現

AWS Direct Connectは、AWSクラウドとオンプレミス環境を専用線で接続することを可能にするサービス。

これにより、多くの場合、ネットワーク帯域スループットが上がり、ネットワーク遅延とコストが削減され、インターネット接続をインターネット回線経由よりも安定かつ快適なネットワー利用できるようになる。

2011年 8月23日

Amazon ElastiCacheを発表

分散型メモリキャッシュサービスをクラウド上で提供

2011年 8月 4日

Amazon VPCサービスを、東京を含む全世界で提供開始

新たに専用線接続とID管理機能を企業向けに追加

2011年 5月24日

従量課金で利用できるAmazon RDS for Oracleを発表

2011年 5月18日

SAPとアマゾン ウェブ サービス(AWS)が、クラウド上のエンタープライズソリューションで協業

2011年 4月14日

Amazon Elastic MapReduce が東京とシンガポールリージョンで利用可能になる。

2011年 3月 2日

クラウドが日本に上陸 (The Cloud Expands to Japan)

AWSの新しい アジアパシフィック東京リージョンが利用可能。

 

 

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