IT人材 勤務企業の戦略と自分ブランド - 勤務企業の枠を超えて世間に土俵をおく
昨年の研修で、ITベンダーの皆さんと盛り上がった議論のひとつに、地域中小ITベンダーとしての戦略の方向性がありました。
経営資源の限られた地域中小ITベンダーは、大手ITベンダーの全方位戦略に対抗するため、「上質さ」か「手軽さ」のどちらかに集中する必要があります。
これは経営資源の集中ということだけでなく、企業ブランドにおいても明確にしておくべきだと考えています。
研修では、議論しやすく大まかに定義しました。
「上質さ」と「手軽さ」
「上質さ」とは、システムインテグレーション(SI)重視です。
特定業種(業務)の知識や実績を蓄積し、個別企業の課題に応じた解決策としてIT化を推進する事業です。
「手軽さ」とは、パッケージ販売やクラウドサービス(SaaS)展開です。
汎用的なシステムを幅広く揃え、効率的にお客様に展開する事業です。
企業がどちらの方向を選定するかによって、勤務する社員が必要とするスキルの優先順位は違ってきます。
特に「上質さ」を志向するITベンダーであれば、「コンサルティング」スキルが重要になります。
ブランド認知:深さと幅の確保
しかし、ITベンダーという企業内活動だけでは選択は限られ、IT導入に関わる支援業務が中心となります。
「○○株式会社 の △△部門所属 の □□さん」
企業ブランド → 属性ブランド → 個人(自分)ブランド
となり、自分ブランドは勤務企業の戦略に依存してしまうのが一般的です。
勤務企業が目指す戦略や必要とする人材像が、「自分の目指す姿」と一致していれば良いのですが、そうでなければ別の対策を講じることも必要です。
自分個人として「独立したコンサルタント」においては、選択の「幅」も広く、「深さ」も深くなります。
勤務企業を辞めて独立すべきということではなく、勤務企業の枠を超えて世間に土俵をおくという意味です。
自己啓発や社外イベントへの参加を通して必要なスキルを習得することにより、自分ブランドを認識してもらえる「幅」も「深さ」も増大することができます。
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