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2011/01/29

富士通とNECの決算 2010年度(平成22年度)第3四半期(2010年4~12月)

20110129nec_vs

先日、富士通㈱と日本電気㈱(NEC)から、2010年度(平成22年度)第3四半期(2010年4~12月)の決算が発表されました。

欧州を中心とした海外での回復ペースの減速、新興国向け輸出増勢の鈍化、円高の影響に加え、国内における投資への慎重姿勢が影響しているようです。

20110129nec_vs_2

特に国内のITC投資においても、一部更新投資などの回復の動きはあるものの、全般的なIT投資の回復には至っていない状況で、両社とも前年同期に対し減収になりました。 

 
 

2010年度(平成22年度)第3四半期(2010年10~12月)

                富士通              NEC    

 売上高       1兆964億円(4.4%減)          7,207億円(12.7%減)
 営業損益       212億円(123億円減)     △135億円( 60億円減)
 経常損益       192億円(116億円減)     △270億円(205億円減)
 純損益         165億円(124億円増)     △265億円(169億円減)

 

2010年度(平成22年度)第3四半期 累計(2010年4~12月)

                富士通              NEC    

 売上高     3兆2,438億円(2.7%減)     2兆1,899億円(11.7%減)
 営業損益       684億円(530億円増)     △124億円(328億円増)
 経常損益       506億円(495億円増)     △492億円( 71億円増)
 純損益         356億円(117億円増)     △536億円(  4億円減)

 注:( )対前年同期増減

 

2010年度(平成22年度)第3四半期(2010年10~12月) 前年同四半期との比較概要

 

富士通
・売上の減少は、為替影響による減収が影響しているようですが、それを除くと前年
 同期並みの売上となりますが、国内は1.6%の減収です。
・収益面においては、採算性が悪化していたHDD事業を譲渡した影響や、LSI事業の
 構造改革効果などにより改善しています。

NEC
・売上の減少は、NECエレクトロニクス㈱(現ルネサスエレクトロニクス㈱)が連結
 子会社でなくなったことと、ITサービス事業が減収となったことが影響しています。
・営業損益の減少は、NECエレクトロニクス㈱が連結子会社でなくなったことによる
 改善はあったものの、ITサービスが減収となったことが影響しています。


 

富士通のセグメント別(前年同四半期比増減)

テクノロジーソリューション

□売上高
 ・第3四半期:     7,181億円(4.9%減)、営業利益:249億円( 66億円減)
 ・累計     :2兆1,189億円(3.2%減)、営業利益:813億円(184億円増)
□内訳
 サービス事業
  ・売上高
   第3四半期:   5,807億円(4.5%減)、営業利益:190億円(19億円減)
   累計   :1兆7,099億円(4.0%減)、営業利益:575億円(21億円増)
  ・売上は、為替影響を除くと前年同期並みであるが、国内は1.4%の減少
  ・システムインテグレーションは、顧客の投資抑制などが継続しいるが、為替影
   響を除くと2%の売上増加
 システムプラットフォーム事業
  ・売上高
   第3四半期:1,373億円(6.4%減)、営業利益: 59億円( 46億円減)
   累計     :4,089億円(0.4%増)、営業利益:237億円(162億円増)
  ・売上は、為替影響を除いても3%の減少で、国内は2.1%の減少
  ・スーパーコンピュータシステムを構成する専用サーバなどの量産により売上が
   増加したが、携帯電話基地局の本格展開の環境期に入ったことや前年同期に金
   融大口顧客商談があったことで売上減少

ユビキタスソリューション

□売上高
 ・第3四半期:2,895億円(2.4%減)、営業利益: 36億円(125億円減)
 ・累計     :8,307億円(2.8%増)、営業利益:188億円(105億円減)
□内訳
 ・売上は、為替影響を除くと1%の増加、国内は前年同期並み
 ・PCは、前年同期に教育用需要が増加した反動もあったが、古いOS搭載機の出荷
    前の駆け込み需要で前年同期比並み
 ・モバイルウェアは、補助金制度終了に伴う新車販売台数の減少に伴い売上減少

デバイスソリューション

□売上高
 ・第3四半期:1,553億円( 2.3%増)、営業利益: 84億円( 51億円増)
 ・累計     :4,750億円(10.5%増)、営業利益:197億円(345億円増)
□内訳
 ・売上は、為替影響を除くと6%の増加で、国内は10%の増加
 ・LSIは、次世代スーパーコンピュータ用CPUの量産本格化により売上増加
 ・電子部品は、前年度買収したニッケル水素電池事業などが伸長

 
 

NECのセグメント別(前年同四半期比増減)

ITサービス事業

□売上高
 ・第3四半期:1,710億円(8.8%減)、営業損益:△66億円(100億円減)
 ・累計     :5,420億円(4.1%減)、営業損益:△31億円(160億円減)
□内訳
 ・製造業などのSIサービスやアウトソーシングサービスが堅調だったものの、国内
  におけるIT投資の回復の遅れにより売上減少
 ・営業損益は、売上の減少やクラウド関連の投資増加などにより悪化

プラットフォーム事業

□売上高
 ・第3四半期:  825億円(5.1%減)、営業損益:△20億円( 17億円減)
 ・累計     :2,593億円(2.4%増)、営業損益:△35億円(102億円増)
□内訳
 ・ソフトウェアは堅調だったものの、サーバなどのハードウェアが減少したことに
  より売上減少
 ・営業損益は、売上減少に伴い減益

キャリアネットワーク事業

□売上高
 ・第3四半期:1,457億円(2.0%増)、営業損益: 58億円(38億円増)
 ・累計     :4,167億円(7.7%減)、営業損益:128億円(16億円減)
□内訳
 ・海外向け無線通信機器の売上が減少したが、ケーブルテレビ関連や電力・エネル
  ギー分野向けなどが売上増加
 ・営業損益は、売上の増加に加え、費用の効率化により増益

社会インフラ事業

□売上高
 ・第3四半期:  666億円(3.0%増)、営業損益: 4億円( 1億円減)
 ・累計     :2,045億円(5.2%増)、営業損益:45億円(12億円増)
□内訳
 ・交通、消防など社会システム分野が堅調に推移したことで売上増加
 ・営業損益も、売上の増加やコスト削減などにより増益

パーソナルソリューション事業

□売上高
 ・第3四半期:1,930億円(9.2%増)、営業損益:△16億円( 51億円減)
 ・累計     :5,851億円(8.5%増)、営業損益:  13億円(104億円減)
□内訳
 ・パーソナルコンピュータなどが減少したものの、携帯電話機における経営統合の
  影響により売上増加
 ・営業損益は、携帯電話機の売上減少、スマートフォンなどの新端末開発費費用の
  増加により減益

 

【参考】

 2011.1.28 富士通㈱  「2010年度 第3四半期 連結決算概要」発表資料

 2011.1.27 日本電気㈱「2010年度 第3四半期 連結決算概要」発表資料

 当ブログまとめ
 2010.10.31 2010年度(平成22年度)上期【第2四半期(2010年4~12月)】

 
 

電機とITの決算 ≫ 富士通とNECの決算 2010年度(平成22年度)第3四半期

 
 

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