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2011/01/31

NECの決算 2010年度(平成22年度)通期予想は実現可能か?

20110131

先日、日本電気㈱(NEC)から、2010年度(平成22年度)第3四半期(2010年4~12月)の決算とともに、第4四半期と通期の予想が発表されています。

今回富士通は全指標とも下方修正したのに対し、NECは7月と10月そして今回と、通期予想の修正はありませんでしたが、その実現の可能性を私なりに考えてみました。

 

【更新】2011年5月10日の決算発表結果 → 当ブログまとめ

 

以下は、2011年1月31日投稿時点の記述

NEC 2010年度(平成22年度) 予想(2010年4~2011年3月)

              2008年度      2009年度     2010年度(予想)

 売上  4Q    1兆1,394億円    1兆1,041億円    1兆1,100億円
     通期     4兆2,156億円    3兆5,831億円    3兆3,000億円

 営業利益4Q    1億円( 0.0%)  952億円( 8.6%)  1,237億円(11.1%)
     通期    △62億円( - )  509億円( 1.4%)  1,000億円( 3.0%)

 注:( )営業利益率

 

20110131_2

そこで、2010年度第3四半期の業績に、2008年度と2009年度の第4四半期の業績を単純に積上げてみたところ、以下の通りになりました。

2008年度や2009年度と今年度の事業環境が違うため、一概に仮設することができませんが、売上総額は過去2~3年並みの業績で推移すればNEC発表予想の実現は可能かもしれません。
しかし、営業利益の予測値を実現するためには、2009年度以上の努力が必要です。

NEC 2010年度(平成22年度) 通期(2010年4~2011年3月) 仮説

         2008年度4Qを積上  2009年度4Qを積上   2010年度(予想)

 売上       3兆3,294億円    3兆2,941億円    3兆3,000億円
 営業利益    △73億円( - )  837億円( 2.5%)  1,000億円( 3.0%)

 注:( )営業利益率
 注:2010年度第3四半期業績に、2008年度及び2009年度の第4四半期業績を積上

 

20110131_3

いづれにしても、第4四半期(2011年1~4月)の業績如何です。
今回発表された第4四半期予想に対し、2008年度と2009年度実績とをセグメント別に比較してみたところ、売上と営業利益の両方ともITサービスとキャリアネットワークとパーソナルソリューションの3事業の大幅な拡大が必要となります。

 

20110131_4

なお前年度は世界的金融危機の影響で、他社も含め業績が大幅に低迷したので拡大幅が大きくなっていますが、早急な回復努力が必要です。

 
 

□ ITサービス事業
 ・売上に関しては前年及び前々年とも同様の傾向がありますので、正味の拡大努力
  が必要ですが、営業利益に関しては大幅な改善が必要です。
 ・しかし当事業は国内ビジネスが中心で、製造業や金融業などで改善傾向にあるも
  のの、総じて顧客である日本企業には今のところ景気の回復感がなく、厳しい状
  況であると考えます。

□ キャリアネットワーク事業
  売上に関しては前々年並みの業績に回復できれば実現は可能でしょうが、営業利
  益に関しては改善努力が必要です。

□ パーソナルソリューション事業
 ・売上と営業利益とも正味の拡大努力が必要です。
 ・レノボとの合弁会社設立が発表されたPC事業、カシオ日立モバイルコミュニケー
  ションズとの携帯電話事業の統合、Android搭載スマートフォンの投入など、
  これまでの取り組みの早期を出すことがカギを握っていると考えています。

各セグメント別の予想値実現への対策はNECの発表資料にありますが、是非とも達成に向けた努力を期待しています。


2009年度第4四半期に対する拡大額

                   売上        営業利益(営業利益率)

 ITサービス          365億円(12%増)      149億円(3.0%改善)
 キャリアネットワーク         674億円(38%増)      103億円(1.6%改善)
 パーソナルソリューション     462億円(23%増)        75億円(2.4%改善)


 

2008年度~2010年度の第4四半期(1~3月)のセグメント別売上推移

              2008年度 4Q    2009年度 4Q   2010年度 4Q(予想)

⇒ ITサービス      3,268億円      3,015億円      3,380億円
   プラットフォーム       1,318億円      1,206億円      1,257億円
⇒ キャリアネットワーク      2,326億円      1,759億円      2,433億円
   社会インフラ     1,247億円      1,222億円      1,105億円
⇒ パーソナルソリューション   1,899億円      1,987億円      2,449億円
   その他         1,336億円      1,852億円        476億円

2008年度~2010年度の第4四半期(1~3月)のセグメント別営業利益推移

                2008年度 4Q    2009年度 4Q   2010年度 4Q(予想)

⇒ ITサービス      402億円(12.3%)  402億円(13.3%)   551億円(16.3%)
   プラットフォーム       56億円( 4.2%)   121億円(10.0%)   145億円(11.5%)
⇒ キャリアネットワーク    204億円( 8.8%)   169億円( 9.6%)   272億円(11.2%)
   社会インフラ      69億円( 5.5%)   184億円(15.1%)   105億円( 9.5%)
⇒ パーソナルソリューション  △78億円( -  )     72億円( 3.6%)    147億円( 6.0%)
   その他       △652億円( - )     4億円( 0.2%)     17億円( 3.6%)

 注:( )営業利益率


【参考】

 2011.1.27 日本電気㈱「2010年度 第3四半期 連結決算概要」発表資料

 当ブログまとめ

 2011.1.30 富士通とNECの決算 2010年度(平成22年度)通期業績予想
        富士通は下方修正、NECは10月予想を維持


 

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